やっと本に戻れた

本から遠ざかっていたこの数カ月間。
テレビは脳を溶かすことを実感。
 

女神 (新潮文庫)

女神 (新潮文庫)

表題作がやっぱり一番いい。
というか、わかりやすくて、面白いから万人受け。
「女神」が150ページくらいの中編で、あとは10本の短編集。
自分がそうだったせいだと思うけど、
三島作品の登場人物の9割はハイソサイエティ所属。
こんな世界があったのね、と思う。
人間の優しさとか、情とか、そういうものを排斥した
理想論的、原理主義的なところがすてき。
こんな人、現代には生まれるはずがないなあ。
 
東京島 (新潮文庫)

東京島 (新潮文庫)

よく考えたら、初・桐野夏生
こういう本を書く人なのか。遅ればせながら。
現代作家の中ではわりと好きな方ですが、
読むのは1年に1冊、くらいの頻度でいいです。
お腹一杯。