久しぶりの読書

ぬるい眠り (新潮文庫)

ぬるい眠り (新潮文庫)

最近めっきり本を読まなくなっていたなあと思い、
本棚から何の気なしに手にとってみました。
冒頭の「ラブミーテンダー」を読み終わった瞬間、
すすーっと涙が頬を伝いました。
ストーリーに感動した、というのではありません。
私は、こういうばかばかしいほど美しい世界から
遠くはなれてしまっていたのだなあ(詠嘆)という
途方もない自責の念で、心がいっぱいになったのでした。
ああ、やっぱり私には本が、感情が、必要です。
 大学時代の友達と会う約束をしていたのだけど
その子が30分以上遅れるというので、
慌てて近所の書店で買って、お店で待っている間に読みました。
寺島しのぶが主役を演じた「キャタピラー」の原作を含む、短篇集です。
江戸川乱歩作品は、実は初めて。
エドガー・アラン・ポーに傾倒していたというのも納得のおどろおどろしさでした。
他の作品も読んでみよっと。
 
お誕生日プレゼントにもらったのは
バラの花びらと、銀のヒトデと、私の理想でした。
25歳は特に、がんばる一年にしたいです。