かんがえごと

最近、自由な、というか「オフィスカジュアル」くくりに入らない
格好をしている人(特に20代前後の女性)を見ると、ものすごく羨ましくなる。
 
私が平日、制限された格好をしているのはただ、よくある一般企業の総合職であるからだ。
 
昔から、制服が嫌いだった。
制服を着ているといつでも、どこかに帰属していることを認めざるを得なかったから。
とにかく、心も体も自由でいたかった。
大学生になって、本当に一人で、自由になったら
なんだか少しさびしくなった。
このとき感じていた自由というのは、誰も気にかけてくれないということとほぼ同義で
制服とともに暖められた空気を纏っていた私は、
はじめて感じる本当の世界の温度に少しびっくりした。
 
卒業を控え、就職という選択肢を採ったときには
あたたかいところを求めて職を探したように思う。
安定した生活や、家族を持てる環境、優しい人たちが欲しかった。
そして希望が叶い、確かにあたたかな所に就職した。
 
そして今、私はまた自由を求めている。
 
少し熱くなってきた布団の温度から逃れるために
ちょっぴり足を出したくなっているのだろう。
 
守るべきもの、理想の家庭、お金の話、
考えるべきことは山ほどあるのだけれど
ただ感じるのは、このままでは脱水症状で倒れてしまうということ。
 
自由はまだ、昔と同じように、冷たいままなのだろうか。