高いところで停滞


Polaroid SX-70
 
もうなにも綴ることがないということが
私はうれしいのです。
 
空が、今にも泣きだしそうで、苦しそうだった。
もういいんだよ、我慢しなくていいんだよ、と
小さな子供をなだめるように語りかけた途端、
 
爆発したように雨が降り出した。
傘をもたない私はずぶ濡れになったけれど
悲しくない。いらいらしない。
もう雲間から、光が射している。